武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【原発報道とメディア/武田徹】

2011年10月31日~11月04日
2011年11月07日~11月10日 AM東海ラジオ放送まとめ


著者紹介。1958年生まれ。
文章を読んでもよく分かるのですが・・・と鉄矢さん。
非常に足腰のしっかりしたジャーナリスト、武田徹。

著者は、もっとも冷静な意見をもつ人のひとり。
福島原発も震災前に取材していた。
原子炉の真上に立って記念写真撮ったりしている。

原発報道とメディア (講談社現代新書)原発報道とメディア (講談社現代新書)
武田 徹
講談社


核エネルギーへの憎悪が一気に高まっている。
推進派と反対派が深く対立しながら、メディアは騒ぐ。


原発の三原則。
「止める、冷やす、閉じ込める」
3.11で「止める」は成功。冷やすと閉じ込めることができなかった。

危険・不安をミリシーベルトとう単位で報道する。
しかしメディアは本当に正しく不安を伝えているのか!?

徹底的に検証のメスを入れる著者。
ドイツの社会学者のニクラスルーマンの言葉を借りて、
著者は自分の論じる立場を定義する。

危険の対に置く言葉は「リスク」

危険の反対語に「安全」とは言わない、リスクである。
では、リスクを何と訳すか?「人災」と訳す。

どうしようもない天災によって引き起こされた、人災。
その人災にメディアが加担しているのではないか・・・!?

重いテーマなんではありますが・・・
今だからこそ、なおさら、今年中に!
と、強い決意の言葉で始まる。


福島原発を導入すれば、仙台のように栄える。
かつて原発は未来の発電、夢があった。
アトムは小型原発で動く。妹はウラン、弟のコバルト。

忘れていけない田中角栄の存在。
田中角栄はエネルギー問題で徹底的な推進派。

1988年、彼は言う。
「東京に作れないものをどんどん作る!」
「そして東京から、地方に金を送る」

原発を守り、地域を整備し、豊かにする。
しかしチェルノブイリの影響で誘致が難しくなる。

原発につきまとう、神話の対立構図。
安全神話と暗黒神話の対決の構図になっていく。
まるで呪いの掛けあいのような・・・


1990年代、より安全な実用型の原子炉が日本で開発される。
しかし反対派が言う。
「原発は絶対安全なのに、なぜ【より安全】を作るんだ!?」
「本当は安全じゃないと思っているんだろう?」


この呪いのかけあいが、原子力の安全性を損なった!!!
今もなお、原子炉を安全を守る労働者がいる。
その労働者への敬意もなく、差別すらある。

メディアの責任。
福島原発の直後、海水注入が臨海の危険ありと一面に飾る新聞記者。
メディアが果たした役割、○○が危ない!と煽る。

口蹄疫しかり。畜産農家のおじさんに石を投げつける人を作る。
ジャーナリズムは事実を何かに接続し、位置づけるのだ。

フランス人が福島からの避難指示を出したのは、作為責任
放射線には関係なく、法律で決まっている行動の結果だった。

メディアの中で一番売れるのは、不安である。
次いで驚き、神秘さ、断絶、非連続・・この順番に情報は売れる。


上記を「報道するリスク」と呼ぶ著者。
隔離の正義を唱えるメディア。

『私を不安にさせないために、私から全てのリスクを遠ざけて下さい。』
『リスクを背負う人たちは、私から遠くに住むべきです。』
隔離こそ正義であるという、このメディアの伝え方は非常に危険。


太陽光線の発ガンリスクをゼロにしたいのであれば、
地下深く暮らし、一切太陽に当たらずして証明せねばならない。
年間1ミリシーベルトといわれているが、
複数回被曝なら月に000ミリシーベルトまで大丈夫という学説がある。

事実として、被曝と生死の因果関係は分からない。

チェルノブイリの死者は妬く50人。
しかし地域の平均寿命は50代後半だった。
放射線との因果関係が非常に分かりにくかった。


健やかなる非知


2週目。
ドキっとするような著者の言葉、「健やかな非知」。
私が健康のために、その情報は必要ありあません。
その態度は、個人としてメディアに要求しても良い。

病院への告知問題への取材で著者が感じたこと。
余命を知ることへのストレスは拒否することができる。

女子供のジャーナリズム。

例えば原爆体験を語り皆が聞くこと。
チェルノブイリで死んだ子供の報道することよりも、
チェルノブイリで生きる元気なおばあちゃんを取材すればどうだ?


池上彰は実は分かりにくい!?

池上彰さん、子供のためにニュースを語る姿勢が、
もっとも日本人を励ますことができたのだ。

池上彰の話は分かりやすい、これは間違い。
話しの内容は子供にとっては分かりにくい。

あの顔、声、分かりやすく伝えようとする表情。
その姿勢そのものが伝わる、つまり分かりやすいのは彼の態度。

池上さんは追求しない。
未来完了形で語る。過去にさかのぼらない、未来で終わる。


メディアとは。
正義の論理ではない、ケアのジャーナリズム。
人を生命の情報として、それを社会情報に変えていく。

新聞ラジオテレビ、ブログ、ツイッター・・・
すべてのメディアへの著者からの鋭い言葉。

締めくくりはラインホルド・ニーバーの祈りの言葉。

変えられるものを変える勇気を、
変えられないもの受けいれる心の静けさを、
そして、
変えられることと変えられないものを識別する知恵を与えたまえ。


原発報道とメディア (講談社現代新書)/武田徹


武田鉄矢さんメインパーソナリティ人気ラジオ番組
BBQRインターネットラジオでも無料放送。東海ラジオ「かにタク言ったもん勝ち」9:15頃~放送/平日

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[ 2011/11/17 19:04 ] 【た】武田徹 | TB(0) | CM(0)
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