武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【愛と憎しみの豚/中村安希】

2013年04月22日~2013年04月26日
2013年04月29日~2013年05月03日 AM東海ラジオ放送まとめ

タイトルに惹きつけられた。
「なかなかの書き手ですよ。」と鉄矢さんの紹介から。

ひたすら世界中の豚料理をルポルタージュ。

行間から豚料理の匂いが香り立つような著作。
著者は京都生まれ三重育ち。
カリフォルニアの女子寮でポークカレーに打ちのめされた。

愛と憎しみの豚愛と憎しみの豚
中村 安希
集英社


奇をてらう猫だましルポではない。
旅してるうちに世界に吸い寄せられたのか、その逆か…。
政治・宗教・歴史の変遷が、豚肉にからんでいる。

豚を激しく嫌う国、北アフリカのチュ二ジア、イスラム圏。
なぜコーランには豚肉を禁止しているのかと訊いた著者。
ムハンマドの周囲には、豚肉を食べて死んだ者が大勢いたのではないか。

数時間で痛んでしまう豚肉、そのくせ豚は不潔でも平気である。
コーランに限らずだが、絶えず清潔に保とうとする教えがある。

豚の内臓の構造は人間にそっくりである。
神によって豚の姿に変えられたのではないか…
(宗教家たちが直感したのではないか)

腹を割ってしまえば、豚か人か分からなくなる

このあたりから吸い込まれたという鉄矢さん。
心臓の手術をしたときのエピソード。

心臓の人工弁をセラミックにするか豚にするかの話があった。
豚の臓器はもっと移植に使えるらしいが、抵抗は多い。

イスラムの中にも、豚を食べる人たちは現実にいる。
宗教上は絶対にダメだが、建前だったりする。

チュ二ジアはフランスの植民地だった。
フランス人に紛れて食べたりする。

著者は豚を求めて世界中を行く。
・・・などの膨大な旅記は割愛。
ルーマニアでは屠殺も体験する。

鉄矢さんの脱線。
NHKで見た女性ハンターが鹿を殺す。

自然に手をつけた人間の責務とは何か。
生かすも殺すも両方やるのが慈しみではないだろうか。


鳥獣被害、北海道のシカを駆除し鹿肉にする女性たちがいる。
脱線しながら著者のルーマニアでの豚の解体に立ち合う話。

たちまちのうちに、豚から豚肉になる。
あるものを「食物」に変えていく。

絞めるタイミングについて。
ウサギは性交の直後がいい(肉がやわらかい)
羊や鹿は人間でいう思春期(分泌物か?)

豚は、性交のあとがいい。
射精後の放心状態が1時間続く。
豚は幸せな性生活を得ている。

脱線、豚の精液は700cc、対して人間は10cc。
あのバンド名「10cc」はそこからきている。
軽いショックを受ける水谷さん。
どんだけ良い曲でも俺たちは10ccさ、と鉄矢さん。

豚と人間の遭遇は森の中。
イノシシが人間から餌をもらい始めた。
東ヨーロッパでは豚を森で飼うらいい。


タフさとオープンマインドを持つ著者、
文体が好きだという鉄矢さん。



愛と憎しみの豚(集英社)/中村安希
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[ 2013/04/25 09:27 ] 【な】中村安希 | TB(1) | CM(0)

リスナーからの手紙

2013年04月15日~2013年04月12日 AM東海ラジオ放送まとめ

びっしりと書かれた手紙が特徴的な三枚おろし。

自分の考えを発信するのではなく、ラジオは交流するためのもの。
しかしリクエストカードが1枚もないシンガーの番組。


日本は間違いなく独特だという話から、歩き方の形容詞。
「よちよち」は赤ちゃんで「よたよた」は老人。


本当に必要なのは健康な身体と時間、お金は二の次という意見。

最初から幸せ(の定義)を決めちゃってる人がいる。
そういう考え方をやめませんか?というのが鉄矢さんの趣旨。


松下電器 ナショナル パナソニック・・・
松下電器でいいんじゃないかなぁ。と鉄矢さん。

内田樹研究ノート

2013年04月08日~2013年04月12日 AM東海ラジオ放送まとめ

鉄矢さん大学ノートに「内田樹研究」と書いてある。
そのノートの内容を紹介していく回。

同じ一つのことを言うためには、二人の人間が必要だ。

レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫)レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫)
内田 樹
文藝春秋


レヴィナスの言葉を内田樹さんが解く。
万能ナイフを手に入れたようなうれしさがある。

今度エッセイ集を出す鉄矢さん。
奥さんにはうるさい!と言われるような理屈っぽさらしい。

知っているということが知的なんじゃない。
「私は何何について知らない」という繰り返しで知性が錬磨される。

幸せは、欲求を消滅させることではない。
→親子どんぶりを食べ終わったあとは食欲の消滅。
幸せは、欲求のみたされないことによって、満たされるのである。
→明日もこれを食べたいと思うことで幸せになる。


想像も共感も絶した自我がある。
見知らぬ他人が自分の中にいるということ。
そういうことがある。

ひとりで寂しいとき、つらいとき、
自分の内側から呼びかけてくる誰かがいる。

自殺する人は、永遠に今の自分が続くと思っている。
だから、死ねるのである。
自殺しようとした自分を、笑う自分が10年後にいるかも知れない。

わけのわからない映画が流行っている。
くまのぬいぐるみがナンパしたり、虎と漂流したり。
世界は不思議さを求めているのではないか。
[ 2013/04/20 11:49 ] 【う】内田樹 | TB(0) | CM(0)

今朝の三枚おろし【】

2013年03月25日~2013年03月29日
2013年04月01日~2013年04月05日 AM東海ラジオ放送まとめ

原発事故と闘った人々の記録

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
門田 隆将
PHP研究所


福島から無人の村を車で通り抜けた鉄矢さんの記憶。
野性が膨張したイノシシがぶつかってきたりする。

著作には「脱」も「卒」も「続」もない。
ヒーローと悪役を分けず、冷静であろうとする文体。

燃え続ける原子炉

吉田所長は、本館2階にて「あの時」を迎えた。
原子炉は即座に自動停止(=スクラム)に入った。
巨大な揺れの中で、「順調に」「完璧に」「安全に」止めた。

そこに津波警報が来た。
津波に備えよと指示、彼らは決して油断してなかった。

10mを超える「突然、洗濯機の中に巻き込まれたような」津波。
建屋は一瞬のうちに海に飲み込まれ、全ての電源が消失した。

原子炉の第二の扉は、第一の扉を完全に閉めないと開かない。
テロ対策の構造が、緊急対応を妨げる。

爆発と漏れを防ぐため、とにかく水で冷やすことに専念。
線量が高まり、作業を行う人員が選定される。

混乱が高まる最中、「管総理を安全にお迎えせよ」との通達が来る。
怒りに震える吉田所長。現場はそれどころではない。
怒鳴り散らす管首相。20分耐えつづけた吉田所長。

「いま、決死隊を組織しました。」

その一言で怒りを抑えた管さん。

管さんを悪役にするのは簡単だ。

しかし管さんはむしろ良い人だ。正義の人だ。勇気もある。
ただ一つ、総理に向いてなかったのだと鉄矢さんは言う。
現場に堅い正義を貫こうとする人は邪魔になる。


3月12日、1号機が爆発。
海水注入中止の命令を聞かなかった吉田所長。
40名の行方不明者の知らせ。死を覚悟する。

この勇気に国民は感謝しなければいけない。

3月14日、二度目の水素爆発。
電気系統が水をかぶったまま故障。
誤作動が繰り返し起こっていた。

吉田所長は、共に命を賭ける部下を募りたかったが、避難を命じた。
避難は個々の意志に任せた。600人中、69人残ったらしい。
まず「なんか食おう」から始まった作業。

3日目、寝ずに作業に徹した作業員は皆、血尿になった。
トイレの便器が血に染まっていたという。

建屋外からの放水圧力で、バルブを開く作業へ。
消防車の運転スタッフの応援募集に、迷う若者たち。
現場の混乱と葛藤はすさまじいものだった。






死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日(PHP研究所)/門田 隆将
[ 2013/04/06 07:33 ] 【か】門田隆将 | TB(0) | CM(1)
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