武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【呪いの時代/内田樹】

2012年03月12日~03月16日 
2012年03月19日~03月24日 AM東海ラジオ放送まとめ

武田鉄矢さんが[先生]と呼ぶ著者。腰帯から紹介

巷に溢れる、嫉妬や妬み、焦り―すべては自らにかけた「呪い」から始まった。
他者へ祝福の言葉を贈ることこそが、自分を愛することになる―
呪いを解く智恵は、ウチダ的“贈与論”にあり。


呪いの時代呪いの時代
内田 樹
新潮社


会った感想、「いい人。」

レギュラー番組終了のサプライズで著者に会った鉄矢さん。
話してみて、一発でいい人だと思ったという。


自分に向けられた呪いの言葉。
他者を批判する言葉が、呪いになっていないか?
その言葉を使えば使うほど自分も呪われていく。

自分たちのことを弱者だと思っているひと。
被害者だと思っているひと、正義だと思っているひと。
そのひとたちの言葉は、呪いの響きをもつ。

そんな呪いの時代は、1980年代なかばごろから。
過剰な自尊感情を求めはじめた。

「私」というものがどんどん偉くなっていった。

それが証拠に歌が変化していった。
ナンバーワンよりオンリーワンが偉くなった。
心配ないからね、大丈夫、がんばらなくていい。

それ以前の時代は真逆だった。
わたし馬鹿よね、お馬鹿さんよね~などと自虐してわらう。

教師が子どもたちに向かって無責任なビジョンを与えた。
「君たちには無限の可能性がある。」などと言ったがしかし・・・

「君」には無限の可能性があるが、
「可能性」のほうは無限にはない!

鉄矢さんが子どものころ、親たち言った。
「身のほどを知れ、身の丈をわきまえろ。」

教師のやさしい嘘と、親の現実の言葉に挟まれ、子は学ぶ。
矛盾があるから人は学ぶのだという。


無差別殺人事件「誰でもよかった」という犯人。
本当の私がやった殺人ではないのだ。
それは政府や企業によって作られた私なんだ。

ひたすら他者を記号化する。
メディアはそれに荷担する。

呪いの反対は、祝福である。

賦。
賦とは、中国の歌の種類。情景を写生するだけ。
例えば「花が咲いて、ホトトギスがくる。」それだけ。

かつての歌は、小学校唱歌を中心として「賦」であった。
2011年は賦の歌がよく歌われた「ふるさと」。
眼前の風景を歌っただけなのに、不思議な力がある。

賦の歌には、呪いを鎮める霊的な力がある。
眼前に広がる景色を口にする、口ずさむだけでよい。


原子力は神の火。
怖れおののきつつ原子力を扱うべきであった。
祀りかたを間違えたのではなかったか?

かつて日本人は神の力にとても敏感で、上手だった。
異国の宗教・信仰を土着させるときはハイブリッドした。
(海外からきた神は、日本の神と混ぜた。)

八幡大菩薩や、お稲荷さんも元は輸入ものの神。
渡来した仏教に八幡(もとは神道系)を混ぜた。
キツネはもともとハイエナ(=ダッキーニ)、妲己と名残。

同胞を殺した神の火、原子力(長崎と広島)への。
アメリカの傘の下で、アメリカを神と拝んだ。
原子力への「カネになるぞ」という欲望と、アメリカへの恐怖。

なんでもカネの話にしてしまうのは、恐怖心が強いからだ。

オレたちゃ原子力なんか怖かねえぞーと神の火に粋がる。
原子力を粗雑に扱った。ハリボテのような福島の原子炉。

アメリカから受けたトラウマは根深い。
しかしそれが呪いならば解く方法があるはずである。

絶望しないこと。
絶望に恐怖しないこと。
知的に振る舞うこと。

かつての日本人は霊的作法を持っていた。
塚を作り、神社を作り、歌を詠む。

たたりを真反対の言葉で物語化する「太平記」
内乱の死者が最も多い時代を「平安」時代と呼び・・・

汚染なんて言葉を使うのはやめよう。
福島を原発塚にしよう、あの地を神社にしよう。

原子炉へ霊的態度をとろう。

危機的状況にあるとき、正解はない。
エリートは問題に対して正解を書こうとする。

今は、正解なんてない。
マスコミやメディアもエリート達に答を求める。
無謀な夢である。

マニュアルを守り、ホウレンソウをするのがエリート。
ホウレンソウをしない、現地で決断する非エリート。
両者ともが必要。

現在の課題は人材育成。
橋本知事の絶望「こんな所で子供を育てる気がしますか」なんて言う。
でも、サッカーの本田やダルビッシュ、成功してるじゃないか。


ラストは太宰治の話。
大人が子供に向かって対等に自分をさらけ出す。
自分に対する敬愛を感じる言葉がある。

そんなふうにして、大人たちは子供に相談しよう。
真剣に期待しよう。飾らずに隠さずにうまく言おうとせずに。



呪いの時代(新潮社)/内田樹


武田鉄矢さんメインパーソナリティ人気ラジオ番組
BBQRインターネットラジオでも無料放送。東海ラジオ
「かにタク言ったもん勝ち」
9:15頃~放送/平日
[ 2012/03/23 19:55 ] 【う】内田樹 | TB(0) | CM(0)
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