武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【孔子伝/白川静】

2012年04月09日~04月13日 AM東海ラジオ放送まとめ

先週の「やっぱり論語」から引き続きで孔子。
今回は孔子その人に迫る。

孔子伝 (中公文庫BIBLIO)孔子伝 (中公文庫BIBLIO)
白川 静
中央公論新社


著者、白川静さんは武田鉄矢さんの漢字話しの元ネタ。
10代~漢字研究をして60過ぎてから本を書きはじめた人。


春秋戦国時代、戦に負けた国は、国ごと皆殺し。
数十万の民が皆殺し。すさまじい殺戮のスケール。
アフリカの部族間抗争によく似ている。

文化大革命では孔子の思想が全て攻撃対象だった。
毛沢東より偉いものがあってはならなかった。

司馬遷はテキトーに書いている

司馬遷の著作をボロクソに批判する著者。
孔子の系譜などについえ、史記などに記されたことは嘘ばかり。
名もない巫女(占いをする女)の子として産まれたのだ。

思想は、リッチな身分の者からは生まれない。
孔子の言葉に「肉食のものは卑しい」という語がある。
搾取と支配の精神は、あらゆる退廃を作りだす。

葬儀に関する知識は驚嘆に値するものだった。
なんでもできるマルチタレントだった。

もてはやす周囲に孔子はこんな風に答えたという。
「いやいや、わたしは貧しい生まれだったもので、
いろいろバイトしないと食べていけなかったんですよ」

役をもらって演じるのではなく、演じるうちにやっと完成されていくものが役である。

仁、という生きかたの理想。
生き方を演じて、役にまで完成されるほどの難しさ。

孔子を聖人として書くことはむしろ易しい。
論語を適当に書き並べれば、そこそこの本はできる。
聖人の生い立ちに肉迫することこそ難しい。

孔子は巫女の子だった。
どうも孔子の生い立ちは、ナザレに生まれた人によく似ている。
おそらく孔子は、神に選ばれた子であった。

神は自らを託した者に、深い苦しみと悩みを与えて、それを自覚させようとする。それを自覚できたものが聖者となるのだ。

著者の美しい言葉。
孔子のその後。一番弟子が死に、息子も死んだ。
敗者からしか思想は生まれない。


儒教の話。
儒教はややこしい。

例えば陛下、陛下は自分のことを陛下と呼ばない。
階段の下から話しかける人が陛下と呼ぶ。だから頭が固くなる。

しかし著者はちがうと言う。
儒教はもともと反体制の思想であり、体制の思想になったのだ。
だから、また新しい思想を産む価値をもつはずだ・・・と願いを込める。

儒教の儒、なぜ雨が漢字に入っているのか。
もともと雨乞いをする人は高い身分の人であり、
儒教は、アジア的な農耕儀礼のなかから出てきたものだった。


著者の批判に対して、周囲はどんな反応だったのか。
それまでの漢字の由来に意義を唱えた著者は辛かったろうと鉄矢さん。

例えば「名」と「家」。
名前の名、夕方の夕に口と書く。夕方は暗いから名を口にする。
家は、豚の右側だから豚。豚をあらわす字に屋根をつけた。

いやいやちがう、おかしい。貧しい庶民が作った漢字ではない。
祈祷者が、神さまへの祈りを納める箱に生肉を添えたからだ。
犬を土地に埋めたことが起源になったものが家なんだ。

かなり叩かれたという著者の主張。
しかし著者は、孤高の研究家であった。



孔子伝 (中央公論新社)/白川静


武田鉄矢さんメインパーソナリティ人気ラジオ番組
BBQRインターネットラジオでも無料放送。東海ラジオ
「かにタク言ったもん勝ち」
9:15頃~放送/平日
[ 2012/04/10 11:05 ] 【し】白川静 | TB(0) | CM(0)
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