武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【単純な脳、複雑な「私」/池谷裕二】

2012年10月15日~10月19日 
2012年10月22日~10月26日
2012年10月29日~11月02日 AM東海ラジオ放送まとめ

好きな理由は言語化できない。
説明できないから、好きになるのである。

単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二
朝日出版社


・ずらりと横並びにする。
・目線を動かし選ぶ、という能動性。
・少しの身体接触、触れてみる。

脳が「好きだ」と錯覚しやすい3つの条件。
AKB48がまさにそう。

好きな子を探してるうちに好きになる。

握手会、なるべく横並び、総選挙。
少女時代は美しいが、動きが速すぎて選び取る時間が少ない。
(AKBに当てはめたのは鉄矢さん論。著者ではない。)

錯誤帰属。
脳は錯覚して理由付けをする。

例えば、花をあげ続けると、好きだから?と勘違いしたり。
人は行為に引っぱられる。

恋愛感情は事後的に起こる。
脳の領域A10(エイ・テン)が刺激され、それが恋になる。

A10は酒に酔うときと同じ領域。
なぜ恋になるか?それは謎であるという。

以前番組ではサブリミナル効果はないと行ったが、
著者・池谷教授はサブリミナル効果はあると言う。

脳は先回りをする。

作家が2秒で長編の結末を思い付く。
Aメロを聞いただけでサビをスタンバイする。
パターンコンプリーションの実験。
隠されたものを見ようとする。

著者は言う。
人間の脳は70歳代でもっとも直感的になるのではないか?
アンチエイジングではない。

なぜ見えてもいないものを見ることができるのか?
森から出てきたサルにとって、草陰に隠れたもの見る力は重大だった。
この著者の説明が好きだという鉄矢さん。

正しさを脳は判断できない。

質問1。
パで始まる単語と、パで終わる単語・・・どっちが多い?
パで始まる単語が多い!と殆どの人が答える。

質問2。
あなたは自主的ですか?自主的であるならば・・・
パターンA:自主的に行動した思い出を3つ挙げて下さい。
パターンB:自主的に行動した思い出を6つ以上挙げて下さい。

パターンBだと多くの人が、「私は自主的ではない」と答える。
6つを思い出すことがなかなかできないから。

正しさは、記憶へのアクセスしやすさに左右される。。
正しさは「心地よさ、好感、好き」の言い換えにすぎない。
世論調査がいかに当てにならないか・・・。

脳の頼りなさ。
脳よりもはるかに頼りになるもの、それが身体。



2週目はある実験の例から。
一文字目を読めない速度で出して消す。
二文字目はなんか読める速度で出して消す。

一文字目「熱い」→ 二文字目「葉緑素」 …「熱い」は読めない
一文字目「大学」→ 二文字目「高校」 …両文字とも読めてしまう。

関連のある言葉なら脳は読みとってしまう。
にぎれ → そっと
にぎれ → がんばれ などもそう。

図形の実験。
>ー< と <ー> の図形。
よくある長さの錯覚の図形の長さを一つずつ指で測ってみる。

一つ目の長い錯覚の図形を測り、図形を入れ替えて二つ目を測る。
すると、指の長さは同じ長さを覚えている。

脳よりも身体が覚えている。

単純作業で報酬を分けてみる実験。。
グループAはギャラが高い。
グループBは安いギャラ。

ふつうならばAの満足度が高いと思うが、
実際は、Bの方が仕事が楽しかったと言う。

Aは「金が欲しいからこんなつまらない作業やってるんだ。」
Bは「作業に見合う報酬だから、楽しまなきゃ。」
実際はこう考えるから納得。

お金を貰いすぎると、仕事自体の魅力が落ちる。
人間って哲学の生きもの。

わたしは、貰っているお金以上につい働いてしまう良い人なのだ。

労働の喜びが人間を決定づける。
アダルトDVDにも好きでやっている人はベスト10に残る。
・・・という鉄矢さんの例え。

それはちょっとどうかと思うので、
「もうちょっと良い例だしていいですか?」と水谷さん。

<ギャラは少ないけど水谷さんだから司会お願いしたんです>
の方が、よりやる気が出る。皆さんこの番組がそうです!と鉄矢さん。


脳梁(左右をつなぐ脳の部位)が事故で機能しない人。
見えているはずのペンを「見えない」と言うが、
「ペンを取ってください」と言うとペンを取る。

「笑ってください」の文字は「読めない」と言うが、なぜか笑う。
「だってあなた、おもしろいこと言ったでしょ」と理由を話す。
やってしまったことに意味づけしないと不安になる。

海馬を除去すると時間が止まる。
1970年に除去した人は、20012年になっても1970年のまま。
脳から記憶は消える。しかし身体に記憶は残る。

心は身体のどこにもない。

心は身体のどこにあるか?なんてよく問われる。
心は環境からやってくる。

人はなるべくして人になるのではない。
感情さえも、環境から作られるのである。

人間であるということは、野生ではないということ。
痛みは自他ともに感じないと危険である。

他人の痛みを分かるということは、生存にとって重要である。
木から落ちる人を痛そうだと感じないと、警戒しなくなる。

実験。
ボール回しのゲームで意図的に一人をのけ者にする。
「あの人かわいそうだな」と思うとき、痛覚も反応している。

いじめ問題もそう。
いじめても平気な人は、痛みを感じない病気かも知れない。
クルマにひかれた人を見て面白がる人は実際にいる。


身体の使い回し。目的外利用について。
鳥の羽根はもともと体温保持のために使われた。
しかし飛行にまで進化した。

ミミズにも脳(考える部位)はある。
背の孔に神経が走っており、その孔で前後感覚を考える。

人の腹にも考える機能があるのではないか?(福岡伸一さんの説)
肝がすわる、腹をすえる、などの身体の決心。



3週目。
つい最近、奇妙な脳の部位が見つかった。

つむじあたりにある「角回」。
角回を刺激すると、背後霊がいる感覚がする。

その正体は【わたし自身】だという。身体が後方へわずかにワープする。
統合失調症の強迫観念も同じ「背後から誰かが私を見ている。」の感覚。

角回をもっと強め刺激すると、幽体離脱してしまう。
私が私を見下ろしている、という感覚。

プロサッカー選手が自分たちを俯瞰して見ている感覚も似ている。
前しか見えないはずの人間が使える、空間把握能力。
幽体離脱がカルトっぽくなくなってくる。

プロダンサー、充実した読書、性行為・・・俯瞰して自分を見る。
動物は、獲物になりきって捕獲してきた。など。

身体の上に咲いているもの、それが脳である。

「好きなときに手をあげてください。」と言われて手を挙げる場合。
手が動くまでのメカニズムを書いてみる↓
動かそうと→準備する→指令を出し→行動(手を挙げる)
・・・と思いがちだが、実際はバラバラになっている。

まず準備、手が上がったあとに、脳が動けと命令する。
先に筋肉が準備をする。脳と身体がズレている。

脳は、身体が動いた結果、動けと命令している。
「今!」と思っている瞬間は、実は過去である。

やわらかいものを掴むとき、掴んでからやわらかいとは感じない。
卵つかむとき、いちいち考えない。

脳は、後処理しかできない。

時間を前に進めるために、脳はいつも感覚を補正している。
その補正が、現実を越えて未来を予測してしまうことがある。

その実験。
緑→黄→赤、とゆっくりと色が変わる画面を見ていると、
黄色の段階でありありとオレンジが見えることがある。


脳にはノイズがある。
入力に対して出力が一定しない。
ノイズ、「ゆらぎ」が隠されている。

蟻のなかにもサボるやつがいる。
全滅しないための生物学的に意味がある。
全員が同じことをしない、という多様性。

集中管理はうまくいかない。
あたまのいい人は集中管理したがる。
現場に任せておいたほうがうまくいく。

黒澤明の監督作品にはノイズがないが、山田洋次の作品は揺らぐ。
黒澤作品は芸術であり、寅さんには寒さ暑さがある。
ノイズが混じり、揺らぐ景色が人間に近い。

(・・・この辺の話は武田論。)

生命はやわらかい。それを前提に自分を書き換える。
生きるための脳と身体のズレを意識する大切さを説いた著者。


単純な脳、複雑な「私」(朝日出版社 )/池谷裕二



武田鉄矢さんメインパーソナリティ人気ラジオ番組
BBQRインターネットラジオでも無料放送。東海ラジオ
「かにタク言ったもん勝ち」9:15頃~放送/平日
[ 2012/10/15 19:37 ] 【い】池谷裕二 | TB(0) | CM(0)
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