武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【移行期的混乱/平川克美】

2011年01月10日~01月14日
2011年01月17日~01月21日 AM東海ラジオ放送まとめ。

“いこうきてきこんらん”

言葉にして発音すると、「…ん?」となってしまう(特にラジオで聞くと。)
タイトル決めるとき、著者と出版社でモメたらしい。

平川克美さん。IT関係の会社をやりながら執筆。
内田樹さんとの友人で、東京ファイティングキッズで激しく討論してる人。

移行期的混乱―経済成長神話の終わり移行期的混乱―経済成長神話の終わり
平川 克美
筑摩書房

経団連なんかがスグに言うこと、
「法人税下げても意味無いじゃん」みたいなこと。
「管内閣には成長戦略がないからね~」なんてスグに言う。

いやいや違うだろう、そうじゃないんだよ!
成長しなくてもやっていける、という戦略がないんだろう?
今までにない発想で言葉を使って斬る、平川克美さんと言う人。

混乱の世の中だからこそ、
強い言葉で斬る、龍馬のように。


歴史的な転換。
世の中の転換。

共同体・文字・識字率・タブー・女性・天皇
…このキーワード中のどれかに大きな変化が起きたときに、
『歴史的な大転換点』をみることができる、という考え方がある。
(※これは網野善彦/あみのよしひこ、という歴史家さんの考え方。)


リーマンショック。金融経済という、システムが破綻したんだ!
金融経済が不調なのではない。チューリップバブル・うさぎバブルのように、
人間はしょーもないことを浪費して、そして経済をバブルで終わらせる。

同じように、戦後ずっと成長を続けた日本経済の奇跡。戦後の奇跡。
その奇跡は日常ではなく、必ず終わる。日本人は、勘違いしてる。

そして、女性が字を読めるような国は、子供が生まれ育たない。
…その戦後の成長した日本の風景を作ったのは誰でもない日本人。

お前もその中に入っているんだよ!
※武田鉄矢さん語録

人口が減ったのは自民党のせいじゃないし、
失業者があふれかえる民主主義経済を選択したのは、
誰のせいでもない、日本人みなさん、あなたもそうです。


池田内閣の所得倍増計画がはじまったころ。

タバコのバラ売りをやっていた頃。
「おばちゃん今日3本ちょーだい」なんて言う人もいたりして。
しかし所得倍増計画が始まると、箱で買う人が増えはじめた。

「景気がようなりようかも知れんな…」
と、鉄矢さんのお母さんが通りに向かってつぶやく

これが高度経済成長だ!なんて思ってなかった。
漠然と、ずーっと貧乏なんだなーと思ってた。
町工場で働いて、油にまみれて暮らすんだと思ってた。

油まみれが不幸だなんて思ったことはなかった。
労働意欲と、使命感に溢れ、エネルギッシュに満ち満ちている。
…そんなふうにして、奇跡を起こしてきた日本経済。

タイムイズマネーなんかではない。
後世に残す、という日本人のもつ仕事への美学。


話は日本経済のもつ本質の部分へと進んでいく。
混乱を乗り切るヒントを、過去の日本人の取った行動から探すかのように。

オイルショックの話。
銀座のネオンをすべて消したという、忘れられない逸話。

本気でエコをやったら日本に勝つ国はないと思いますよ。
※武田鉄矢さん語録

なんとも気持ちが奮い立つような、力強い言葉をのこして、
「このあと私は、トイレに行きますから」と、次週まな板の上につづく。


閑話休題。さてさて、2週にわたる2011年一発目のまな板の上。
“いま起きている日本・世界の混乱は、歴史上での移行期ゆえに起きている”
とまあ、かいつまんで言えば、そういうお話なんです。

これは、なかなか聞いたことがない考え方・切り口でもある。
武田さん曰く「へりくつ番組の新年一発目のネタとして」は、
かたい話を、しっかり展開しておきたかった、ということみたい。

田中角栄・日本改造・週休二日制・コンビニ展開…
ソビエト・ベルリンの壁崩壊…
終身雇用の崩壊…

だれしも予想できなかった崩壊・混乱・再生。
いかに時代というものは、読みにくいものなのか?
混乱することは悪いことじゃないんだよ。

混乱の中から坂本龍馬は生まれた…!しつこいかな俺。
※武田鉄矢さん語録

2006年から日本の人口は減り始めた。
“初めて”人口が減り始めた。初めて起きていることに対して、
ポンポンと解決策があるわけがないじゃないか…!

人口減少問題は、実際に人口が減少することによってでしか解決できない。
世代交代を、建設的に行っていこうという考え方、問題の見つめ方。

ただ、医療・介護・教育がサービス業=ビジネスになってるけど、
金融経済からは外して考えた方がいいんじゃないかな、と。
病院と学校だけは、利潤追求ができないから。

…そして、
著者はスゴい論を展開していく。

人に寿命があるように、会社や商品にも寿命がある。
数々の企業不祥事、経営者たちよ懺悔しろなんて言えない。
これ以上成長できない経営者が禁じ手を使ったのである。
株式会社というシステムの病が発症し、いままさに死のうとしてる。


利益確保、右肩上がりという幻想。もはや幻想なのである。
企業倫理というのは、儲からなくてもいいというスタンスから生まれる。
今持っている「当たり前」がどんどん幻想になっていく、それが移行期。

日本経済はこれ以上よくなる訳がない。
かといって、日本経済が落ちた訳ではない。
成長しきった日本が成長しない、これからは成熟と呼ぼう。

※武田鉄矢さん語録

仕事なんて何でもいい、気持ちを込めて働くこと。
そして、お金は不浄なもの、日本的なお金を“包む”という発想。
最後に「気前がよい」という江戸っ子的な考え方(→贈与に近い)。
日本人がかつて持っていた感覚を活用すると良いのではないか?

移行期的混乱(筑摩書房)/平川克美

※関連著書
東京ファイティングキッズ東京ファイティングキッズ
内田 樹 平川 克美


東京ファイティングキッズ・リターン  東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた (文春文庫)



武田鉄矢さんメインパーソナリティ人気ラジオ番組
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[ 2011/02/02 02:56 ] 【ひ】平川克美 | TB(0) | CM(0)
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