武田鉄矢「今朝の三枚おろし」からオススメ本と、ためになる話。

東海ラジオ・カニたく言ったもん勝ちの9時過ぎコーナー「今朝の三枚おろし」から、武田鉄矢さんが紹介した本や放送内容、ためになる話を記録・紹介しています。

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今朝の三枚おろし【昭和のうた/星野哲郎】

2011年04月04日~04月08日
2011年04月11日~04月15日
(予定) AM東海ラジオ放送まとめ。

うたの旅 ~と題して。
昭和の作詞家・星野哲郎の作品・人生そのものを題材に三枚おろし。
※紹介する書籍なし

・美空ひばりの“みだれ髪”
・小林旭の“昔の名前で出ています”

美空ひばり  星野哲郎を唄う~みだれ髪 小林旭 全曲集

・男はつらいよの主題歌 …などなど代表作の数々。

男はつらいよ/泣いてたまるか/祭りのあと



まずはこの歌から三枚おろし。
風雪ながれ旅/北島三郎

風雪ながれ旅/北の漁場/まつり

その歌詞にまつわるエピソードから。
3番の歌詞に強烈な思い入れがあり、3番をカットするなら番組を降りると言うほど。

まずは1番と2番の歌詞


破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけば
よされ よされと 雪が降る
泣きの十六 短かい指に
息を吹きかけ 越えてきた
アイヤー アイヤー
津軽 八戸 大湊

三味が折れたら 両手を叩け
バチが無ければ 櫛でひけ
音の出るもの 何でも好きで
かもめ啼く声 ききながら
アイヤー アイヤー
小樽 函館 苫小牧(とまこまい)


そして、問題の3番


鍋のコゲ飯 袂(たもと)で隠し
抜けてきたのが 親の目を
通い妻だと 笑った女(ひと)の
髪の匂いも なつかしい
アイヤー アイヤー
留萌(るもい) 滝川(たきかわ) 稚内(わっかない)


(3番の歌詞について)
ね、意味わかんないでしょ!?
※武田鉄矢さん語録

この歌詞のモデルは、津軽三味線の名人・高橋竹山。
なぜ北島三郎が3番の歌詞に強烈な思い入れがあるのか?
そして高橋竹山を歌詞にしたためた真意とは?

わたしたちは、星野哲郎を分かったフリして聞き流しているんじゃないか?
もしかしたら星野哲郎は、演歌でありながらフォークを書いたのではないか?
人々の暮らしもようを描いた、フォークソングの大先輩なのではないか?

…そう考え、
星野哲郎を勉強してみようと思うようになった鉄矢さんでした。



日本を代表する民俗学者の一人、宮本常一と同じ山口県出身の星野哲郎。
人生につまづいたとき、先祖は一体どうしていたのかを知るとヒントがある。


ぼくは海に捨てられた。
海はぼくを捨てっぱなしにはしなかった。



星野哲郎の人生。
海で漁して暮らしていた20代。病に倒れ、船をおりた。
肺結核・腎臓結石・心筋梗塞・腹部大動脈瘤…絶望の日々。

そんな病床の日々のなかで、週刊誌の作詞の懸賞募集に応募する。
なんとか作詞で食べていけないものかと、上京するがスグには咲かず。
だが星野哲郎は、その才能をめきめきと発揮していく。



出世街道/畠山みどり



星野さんの歌詞は、
ほとんど酔っぱらいのたわ言から始まる。

※武田鉄矢さん語録


1番の歌詞はタイトル、いぶし銀のような人間の本性の2番
3番は演歌世界の暗さ、本音がでてくる。



なみだ船/北島三郎

なみだ船/ギター仁義/ソーラン仁義

出だしの歌詞のスゴさ

『涙の終わりの ひと滴
ゴムのカッパに しみとおる』

1行目と2行目は、実は倒置法。
理屈は関係なく、まずは涙!という言葉から始めて情景を書く。
そしてゴムのカッパ、作業着をこんなふうに表現できるなんて…


星野哲郎は演歌界のマルクス。
※武田鉄矢さん語録

労働者よ、団結せよ!とまるでマルクスの論のように、
揺さぶられるような労働の匂いがする歌詞。



2週目
蟹工船:かにこうせん/唄・村田英雄
(※蟹工船とは、オホーツクでカニを獲り、缶詰加工する工場船のこと)

明治・大正・昭和の哀歌集~蟹工船・あきらめ節~ 村田英雄 ベスト&ベスト

マルクスは「労働を疑え」と言った。「労働者よ、搾取されているぞ!」と。
しかし星野哲郎は「労働を信じよ」と言うのだ。

労働者が働くのではない、働く者だけが労働者になれるのだ。
数々の病で、働くことができなかった星野には分かることがあった。

長い病に伏した星野哲郎が、どんなに働きたくても働けなかったことから、
労働者への強烈なあこがれを、蟹工船で表現にしたものだと解釈する鉄矢さん。



兄弟仁義/北島三郎

兄弟仁義

ヤクザ社会…とはラジオで言えないので、暗黒社会を歌ったような…とにごしつつ。
この歌がマスコミを騒がせて、一時期、北島さんがNHKから干されたエピソード。
その騒ぎの翌年、NHK紅白に北島さんが復帰するときの司会がオレだったんだよ!

…司会ってのはプレッシャーに押しつぶされそうで…
…そんなオレを励ましてくれた北島さんに対してなんと…
「ありがとうございます親分!」と言ってしまったオレ!
そして、「このご時世に親分はやめてくれ!」と北島さん…!

なんていう笑いのエピソードもありつつ…
しかし、その歌は暗黒社会を歌ったものでく、
コロンビアレコードから、クラウンレコードへ独立する内紛に生まれた歌。

そう聞いてみると、特に3番の歌詞が、ちがって聞こえる。
と、鉄矢さん独特の論が展開されていく。


そして最後に取りあげる星野の言葉は、
弓削商船高等専門学校の校歌として残した『昭和からの歌』


行き交う歳を友として
神秘の海に人生の
孤舟を浮かべ生きるとも
嵐に抒情を奪われず
平和に舵を流されず
明日を夢見て弓削は建つ


…校歌の仕事はは断らずに引き受けた星野さん。
ことに、商船学校からの歌詞の依頼があれば、熱心に取り組んだという。

注目すべき歌詞は『嵐に抒情を奪われず 平和に舵を流されず』
どんな嵐が吹き荒れようとも、それでもなお、抒情を忘れるなというメッセージ。



武田鉄矢さんメインパーソナリティ人気ラジオ番組
BBQRインターネットラジオでも無料放送。東海ラジオ「かにタク言ったもん勝ち」9:15頃~放送/平日
[ 2011/04/14 15:19 ] 【ほ】星野哲郎 | TB(0) | CM(0)
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